今年前半からブリードしていたアンタエウスオオクワガタ(ミャンマー、カチン産)の近況報告です。
なぜ今年前半からやってるのに今になって飼育記録を投稿するのか…
結論から申しますと、今飼育している幼虫が2頭のみ(おそらく両方♂)だから…
産卵はなかなかうまくいかず、なんとか採れた卵も孵化までいかない個体が多数という厳しい結果。
とはいえ残った2頭は元気に成長しており、羽化報告記事だけで終わりも寂しいので
途中経過も一回まとめることにしました。
もくじ
親虫情報
アンタエウスオオクワガタ(dorcus antaeus)
産地…ミャンマー、カチン州
サイズ…♂74mm、♀free
累代…CBF1
むし社様より購入。
オオクワガタの名を冠する種は初挑戦です。
アンテの通称で知られる本種は地域ごとに個体の形状に特徴が出る
…のですが、ぶっちゃけてしまうと当時の自分は特にこだわらず購入…
現在でもそこまで詳しくないのですが調べたところ、
・ヒマラヤ系…体長がでかい、光沢が強め、大あご湾曲は弱め、内歯前方向き
・インドシナ系…大あご湾曲強め、内歯が内側を向く、体の横幅がでかい
・マレー系…インドシナ系以上の大あご湾曲、体長は小さめ
ざっくりこんな感じとのこと。
ですが正直に言うと、オオクワガタをまともに手に持ったのは本種が初。
産地ごとの特徴!と調べてみてもそこまでピンと来ていません。
カッコいいことだけは確か。
光沢が強く、性格はかなりおとなしめ。つい手に取ってしまいたくなる魅力がありますね。
どうやら大型化には低温環境(18~20℃程度)がいるらしいですが、羽化のみを目的とするなら
もう少し高めでも大丈夫そう。
自分の環境だと20~23℃での飼育になります。
目指すは完品羽化&それなりのサイズ!
産卵セット、ペアリング
産卵セットはいつものスタンダードなやつです。
コバエシャッター小にマットを3割ほど固詰め、クヌギ材を入れてその周囲も固詰め、
表面には転倒防止のバークチップとゼリーを置いて準備完了。
マットは月夜野完熟マット、材は2時間程度水に漬けその後半日程度日陰干し。
ペアリングはちゃんと活動してることを確認してからの同居方式。
非常に大人しい性格なので数日は大丈夫だろうという考え。
同居翌日にはメイトガードらしき行動が見れたので♀取り出し、
ゼリーを数日しっかり食べさせてから産卵セットに投入。
セット投入中の温度は22℃前後。
ここまでは順調でした…
卵は採れた、けど…
問題はここから。
産卵セットは計3回入れたのですが、最初の2回は産卵数ゼロ…
ここで一回ペアリングからやりなおし、再び投入…
3回目の割り出しでついに卵幼虫合わせて12頭を回収!
3回目はマットの加水も少し多くしたのですが、それが効いたのかは不明…
♀がここで落ちてしまったので産卵終了。オオクワガタにしては少し短命でした…
とはいえ何とか次世代を確保できたのでまあ一安心。
ところが問題再び…
採れた幼虫は月夜野完熟マットを詰めた200ccプリンカップで管理しており、
一か月後に菌糸ボトル(800、大夢B)に投入しました。
ボトル投入のためにプリンカップをひっくり返すと…
いない…
いない…
いない……
12頭いた幼虫は2頭まで減ってしまいました…
幼虫は丈夫な部類と聞いていましたが、ダメなときはダメなものですね…
というわけで、最終結果は2頭です…
最後に
そんな2頭ですが、一応元気に育っており3齢まで来ました。
2頭とも♂っぽいのでこのままだと累代飼育は怪しいですが、まあ今は先のことより
目の前の子をしっかり羽化まで育てることに集中。
ボトルは800→1400→1400のつもりでしたが、
もう少し引っ張って800→1400の2本で行けるかも?
次回はボトル交換報告になるか羽化報告になるか…
今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。