ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ飼育開始、産卵成功!卵~初齢の管理が鬼門?

ローゼンベルグオウゴンオニクワガタのペアを購入し、ペアリング→産卵→菌糸ボトル一本目投入まで完了したので記事作成。

1サイクルの前半ではありますが、少々癖のある種類だなという個人的な印象。そのあたりの詳細も書いていこうと思います。

親虫紹介

ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ(Allotopus rosenbergi)

累代:現地飼育品

サイズ:♂59mm/♀49mm

産地:インドネシア、スカブミ(ジャワ島西ジャワ州)

アリスト様よりヤフオクで購入。

累代の「現地飼育品」ですが、本種は現地で飼育した養殖個体が日本へ輸入されることがほとんどとの事。
それでこの表記になるわけなんですね。自分も今回初めて知りました。

♂。ツヤのある黄金ですが湿度が高いと黒色に。

以前ブリードに挑戦したモーレンカンプオウゴンオニは艶消しで黄金というよりは銅のような印象でしたが、本種はつやつやと輝いてます。
サイズは大型化すると80mm前後になるらしいです。今回の親♂が約60なのでちょっと想像がつかない…

黄金×クワガタという男児の好きそうなもの合体、クワガタ界のゴジータ?とか思ってましたが…
天は二物を与えずでしょうか、外観や動きはかなりカワイイ寄りです。

顔も挙動もかわいい系。
裏側から見上げるアングルはかっこよく見えてお気に入り。

食欲はかなり旺盛で、ゼリーに頭を豪快に突っ込んでいる様をよく見かけます。

現在23℃前後で管理中。

ペアリング→産卵セット投入

一日中ゼリーに張り付いている様子だったので大丈夫だろうと同居開始。
攻撃力は低いので♀殺しの恐れはまずなさそうしっかり成熟してて♀の逃げ場が用意できていれば大丈夫だろうと思います。

翌日には♂が♀に覆いかぶさっていたので交尾完了と判断。交尾意欲強め?

♀を別居させゼリーを与えて3日ほど休ませてから産卵セット投入。
本種の産卵はカワラ材、レイシ材、カワラ菌床のいずれかという事なので、
レイシ材とカワラ菌床ボトルの2パターンで挑戦。

温度はいずれも成虫管理と同じくらいの23℃前後にしていました。

レイシ材

セット内容はシンプル。
床材(今回は畳んだキッチンペーパー)を敷いたコバエシャッター小にレイシ材とゼリーを投入して完成。
レイシ材微創研様の培養産卵材Mサイズを使用。「微創研」って名前めっちゃかっこよくないですか

初回セットは材ノータッチでしたが、同居からやり直し&材交換したところ反応。
♀投入翌日には穿孔確認!材転がしは成功が一目で分かるのが良いですね。

木から出てきたタイミングで♀は回収し次の産卵へ備えてゼリー補給。

カワラ菌糸ボトル

続いてカワラ菌床ボトル。
セット内容前述の産卵セットのレイシ材がボトルに置き換わっただけです。
ボトルモンスター様のカワラ菌床産卵ボトルを購入。

セット当日に即穿孔開始。怖いくらい順調!
こちらも地上に出てきたタイミングで♀回収。

割り出し決行、難所?の卵管理

レイシ材

♀回収から10日程で割り出し決行。

結果、卵10個回収!

さて問題はここから。
モーレンカンプオウゴンオニのブリードでも10個ほどの卵を回収し、レイシ材のくずを詰めて管理していましたが…
うち孵化は1匹、その幼虫も初齢で☆…という結果になってしまいました。

この失敗を踏まえて、本種では少し丁寧な卵管理をしようと決めました。

ふるいにかけて微粒子にした熟度高めのマットをプリンカップに詰め、
カップ側面から見えるように際のほうにくぼみをつけ卵投入。

微粒子にすることで孵化から間もない小さな時期に過ごしやすくなるのではという狙い。

結果はというと、卵10個のうち5匹孵化。現在いずれも順調に育ってくれています。
分母が少ないのでこれで検証成功とは言えませんが、一応一歩前進です。

カワラ菌糸ボトル

ボトル産卵のほうですが、卵や初齢の段階で固いカワラ菌糸を掘るのは傷や殺傷の恐れがありそうだったので、
幼虫がそれなりに大きくなったら割り出し決行という算段。

外側から順調に育っている子が1匹見えたので次ボトルの用意が出来次第掘り返します。

このやり方は幼虫が育つまで放置できるから初動が楽なのがいいですね。
生まれてすぐカワラ菌糸にありつけるから初齢を乗り越えられた子は大型化に期待が持てそうなのも良。

というわけで2通りのやり方で成功となりました。
個人的には卵の状態で回収して孵化前に必要な数のボトルを用意できるレイシ材産卵が好み。

ボトル1本目投入

レイシ材産卵組は1本目のボトルに投入済み。
本種はカワラ菌糸のみで飼育可能なので、800mlボトル×大夢カワラ手詰めです。

800→1400の2本で羽化まで行けたらいいなーと思っていますが…
青カビ等デリケートなカワラ菌糸ですから、まあそれ以上の交換も必要になるだろうなと覚悟しています。
実際早くもカビ浸食がすすみ始めているボトルも…

最後に

成虫幼虫ともに少々繊細という個人的な印象がありますが、美しさと愛嬌を併せ持つ大変魅力的な種類。
モーレンカンプの失敗もあるので今度こそ羽化まで成功させたいです。

あとはカワラ菌糸をどこまで理解し上手く扱えるか。
苦手意識が強いです…臭い、固い、カビるの3K

ボトル2本目投入のタイミングで続きを書こうと思います。
今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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